名古屋市の糖尿病・内分泌 内科クリニック TOSAKI スタッフによる糖尿病対策のレシピ集です
本日は、糖尿病治療において世界で最も有名な施設であるジョスリン糖尿病センターの
ホームページに掲載された「サッカリンという人口甘味料に関するコラム」を
ご紹介したいと思います。
人工甘味料は摂取カロリーを減らすためにゼロカロリーの飲み物などに使用されていますが、
ある研究により、人工甘味料はヒトの腸にすむ細菌に悪い影響を与えることが分かりました。
その実験はサッカリンを用いたそうですが、他の人工甘味料にもその可能性はあり
腸内の細菌たちのバランスを崩すおそれが示されたそうです。
人工甘味料を多く摂取するとお腹がゆるくなる方もいらっしゃいますよね。
そしてこのことをもう少し詳しく調べた研究があります。
サッカリンを食べさせたマウスの腸の中にすむ細菌を植えつけると
サッカリンを全く食べていないマウスも身体に異常がおきるようになったそうです。
また、ヒトにおいての研究では381人において、サッカリンを多く食べれば食べるほど
内臓脂肪の増加や空腹時血糖値の上昇、耐糖能異常、HbA1cの上昇などといった
数々の代謝異常がみられました。
しかし、このときのサッカリンの量は
FDA(アメリカ食品医薬品局)で認められている最大量とあまりにも多い量だったことから
人工甘味料を含む食品を毎日食べてもこの量には達しないと考えられます。
また、サッカリンは主に漬物や粉末清涼飲料、アイスクリームなど菓子類に含まれていましたが
現在はほとんど用いられていません。
これらのことから、
少量であれば人工甘味料の入っている食品や飲み物を摂ってもよいと考えられます。
偏った食生活ではなくほどほどにして楽しくお食事をつづけていきましょう。